ホームページのセキュリティ対策について|最低限必要な対策や必要な費用

「ホームページのセキュリティ対策はどうしたらよい?」
「セキュリティ対策にかかる費用が知りたい」
ホームページの運用において、セキュリティ対策は非常に重要な施策で、注力しなければならない項目の一つです。
セキュリティ対策が不十分だと企業の信頼が失われ、法的責任を問われる可能性もあります。
この記事では、押さえておきたいホームページのセキュリティ対策と、セキュリティ対策にかかる費用の目安についてまとめました。
ホームページのセキュリティ対策とは?

ホームページのセキュリティ対策とは、企業やユーザーの情報を守るためにWEBサイトやその関連システムを強化する取り組みのことです。
セキュリティ対策を怠ると、個人情報の漏えいやマルウェア感染、サーバーダウンが起こり、企業の信頼が低下します。
ホームページのセキュリティ対策は、企業の信頼性維持とともに、顧客情報や機密データを保護するために必須の取り組みです。
ホームページのセキュリティ対策における重要性

事業活動を行う上で、ホームページを持たない会社はありません。
適切なセキュリティ対策の実施は、企業の持続的な成長と信頼性の維持に不可欠です。
セキュリティ侵害が発生した場合、企業の評判や事業継続に深刻な影響を及ぼします。
サイバー攻撃が年々増加している
2015年サーバー攻撃の総パケット数632億パケットであったのに対し、2023年では6.197億パケットに増大しています。
サイバー攻撃による、経済的損失も深刻です。
過去3年間でサイバー攻撃の被害を経験した法人組織の累計被害額の平均は約1億2,528万円に達しており、企業や組織がサイバーセキュリティ対策を強化する必要性が高まっています。
参考:総務省
杜撰なセキュリティ対策が引き起こすトラブル例
- 情報漏えい
- データ改ざん
- サーバーダウン
ホームページのセキュリティ対策を怠ると、上記のようなトラブルを引き起こす恐れがあります。
顧客の個人情報や機密データが流出し、損害賠償の支払いや企業の信用低下につながる事例は、メディアでもよく目にするトラブル事例です。
ホームページが不正アクセスを受け、コンテンツやシステムが改ざんされて意図しない情報が発信される可能性もあります。
詐欺サイトへの誘導やウイルスの拡散など、間接的にサイバー攻撃をしてしまうケースも少なくありません。
サーバーの機能が阻害されるとサーバーがダウンしてしまい、ホームページが閲覧できない状況にされることもあるでしょう。
そういった状況になればサービス提供が滞り、ビジネスチャンスの損失や顧客満足度の低下を招くだけではなく、企業の存続も難しくなるかもしれません。
復旧には多くの時間とコストがかかり、社会的信頼の回復にはさらに時間とコストがかかるでしょう。
ホームページのセキュリティ対策

- ID・パスワードの管理
- SSL化
- 自動バックアップ機能の設定
- システムやプログラムの更新
- 不要なプログラムの削除
- 定期的なセキュリティチェック
- セキュリティ対策済みのサーバーを利用
企業のホームページを安全に運営するためには、上記の対策を複合的に実施する必要があります。
ID・パスワード管理
ID・パスワード管理は最も基本的かつ重要なセキュリティ対策です。
パスワードは10文字以上で大小英字・数字・記号を全て使う文字列が推奨されています。
その際、ほかのアカウントに使用した文字列の再利用は避けるとよいでしょう。
1つのパスワードを複数のアカウントで使いまわすこともNGです。
SSL化
SSL化(Secure Sockets Layer化)とは、インターネット上でのデータ通信を暗号化する技術です。
通信内容が第三者に盗聴されたり、改ざんされたりするリスクを低減します。
インターネット上でサイト訪問者のブラウザとサーバー間でデータ通信を行うと、その過程で第三者にデータを盗聴されたり、改ざんされたりする可能性があります。
SSL化は、それを防ぐために必要なセキュリティ対策です。
SSL化していないホームページはサイト訪問者に警告が表示されることもあり、お問い合わせや再訪の機会損失にもなります。
セキュリティのほかにユーザーの利便性を高めるためにも、SSL化は必須といえるでしょう。
自動バックアップ機能の設定
自動バックアップ機能は、指定した頻度でWEBサイトのデータを自動的にバックアップする機能です。
定期的にバックアップを実施していれば、サイバー攻撃などでデータが破壊されたり初期化が必要になったりした際も、迅速に復元できるでしょう。
自動バックアップ機能を設定すると手動でバックアップを行う手間を省けるほか、バックアップを忘れていたということも防げます。
システムやプログラムの更新
システムやプログラムの更新は、ソフトウェアのバージョンを最新の状態に保つことを目的としています。
新しい脆弱性が発見された場合、開発者から修正プログラムが提供されるため、速やかに適用すれば脆弱性を突いた攻撃を防ぐことが可能です。
CMSやプラグイン、サーバーOSなど、すべてのソフトウェアを最新の状態に保ちましょう。
不要なプログラムの削除
使用していないプラグインやプログラムは、セキュリティ上の弱点となる可能性があるため、定期的に見直して削除しましょう。
不要なプログラムを放置していると、バージョンの更新やアップデートがされないまま長期間経過することになり、サイバー攻撃の対象となるかもしれません。
また、不要なプログラムがシステムリソースを消費し続けると、全体のパフォーマンスが低下し、動作が不安定になります。
定期的なセキュリティチェック
定期的なセキュリティチェックは、組織の情報システムやネットワークのセキュリティ状態を評価し、潜在的な脆弱性やリスクを特定するための取り組みです。
脆弱性診断ツールを使用したスキャン、アクセスログの分析、不正な改ざんの有無の確認などを行います。
また、セキュリティ監査を実施し、設定の見直しや新たな脅威への対応を検討すると、継続的なセキュリティレベルの維持・向上が可能です。
セキュリティ対策済みのサーバーを利用
信頼性の高い事業者が提供するセキュリティ対策済みのレンタルサーバーを利用すると、基盤レベルでの安全性を確保できるでしょう。
ファイアウォールの設定、ウイルス対策、不正アクセス検知システム(IDS/IPS)などが標準で実装されており、ホスト側による24時間監視体制が整っているところもあります。
定期的なセキュリティアップデートやさまざまなサーバー攻撃の対策が施されており、総合的なセキュリティ対策が可能です。
セキュリティ対策が不十分なサーバーでは攻撃者による不正アクセスが容易になり、顧客情報や機密情報が漏えいする可能性が高まります。
ホームページのセキュリティ対策費用

項目 | 費用目安 |
---|---|
セキュリティ対策 | 数千~数万円/月 |
SSL証明書の取得 | 無料~数十万円/年 |
不具合・バグ対応 | 数千~数万円/月 |
CMS更新 | 1万円前後/月 |
ホームページのセキュリティ対策は、企業の規模やサイトの特性によって必要な投資額が異なります。
セキュリティ対策
基本的なセキュリティ対策の費用は、月額数千円から数万円程度が目安です。
個人情報漏えいやページ改ざんなどのリスク防止、セキュリティ診断、自動バックアップなどの基本的な防御機能は網羅できるでしょう。
より高度なセキュリティ対策の導入については、サイトの規模や取り扱うデータの重要度に応じて検討します。
SSL証明書の取得
SSL証明書の費用は、証明書の種類によって異なります。
無料でSSL証明書を取得することも可能ですが、保証やサポートがないケースもあるため、確認が必要です。
基本的なドメイン認証型SSL証明書は年間1万円程度から、高度な認証を含むEV SSL証明書は年間数十万円程度かかります。
ECサイトや個人情報を扱うサイトでは、信頼性の高い有料証明書の導入がおすすめです。
不具合・バグ対応
セキュリティ関連の不具合やバグへの対応費用は、月額数千円から数万円程度です。
具体的な金額は、発生する不具合の種類や頻度、対応の難易度によって異なります。
都度払いではなく月額固定のプランを利用すると、問題を早期発見できて長期的な費用を抑えられるでしょう。
CMS更新
CMSの定期的なアップデートにかかる費用は、月額1万円前後が一般的です。
WordPressなどのCMSはセキュリティ上の理由から定期的な更新が必須で、CMS更新にはコアシステムの更新のほか、プラグインやテーマの更新も含まれます。
WordPressやJoomlaなどのオープンソースCMSは、比較的安価で更新が可能です。
独自開発CMSの場合、専門的な知識が必要となり、コストが高くなる傾向があります。
十分なセキュリティ対策で企業価値を高めよう
セキュリティ対策が不十分で情報漏えいやサーバー停止などのトラブルが起こると、企業の信頼が失われます。
基本的なセキュリティ対策としてのSSL証明書の導入や定期的なバックアップは、基本の必須事項です。
さらに、継続的なセキュリティチェックと迅速なトラブル対応を行うと、情報漏えいや改ざんなどのリスクを軽減できます。
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