デイサービス(通所介護)の開業で必要なものは?立ち上げまでの流れなどを解説

「デイサービスの開業で、何を準備すればいいのかわからない…」
「デイサービスの開業準備を進めているけど、漏れがないか不安…」
と、お悩みの方にデイサービスの開業についてまとめました。
本記事では、デイサービスの開業に必要な条件や開業準備の流れ、申請可能な助成金・補助金などを紹介します。
デイサービスの開業に必要な条件とは?

- 人員基準
- 設備基準
- 運営基準
デイサービスを開業する際には、上記3つの基準をクリアしておく必要があります。
人員基準では「管理者」「生活相談員」「看護職員」「介護職員」「機能訓練指導員」を、施設の規模に応じて決められた人数を配置しなければなりません。
設備基準は「食堂」「機能訓練室」「相談室」「静養室」「事務室」などデイサービスに必要な設備に関して定めた基準です。施設のサービス内容に応じて、適切な設備の設置が求められます。
運営基準は「利用料」「営業時間」「業務内容」などに関する定めです。国の法律だけではなく、地方公共団体の条例でも定められていることがあるため、確認しておきましょう。
デイサービスの開業に必要な資格や条件について詳しくはこちら↓
デイサービスの開業に必要な資格とは?指定基準などの条件についても解説
デイサービス開業の一般的な流れ

- デイサービスのコンセプト・サービス内容確定
- 法人設立
- 事業計画書の作成
- 開業資金の準備
- 物件取得・リフォーム
- オープニングスタッフの確保
- 備品などの調達
- 指定申請
デイサービスの開業準備は、主に上記のような流れで進行します。
1.デイサービスのコンセプト・サービス内容確定
デイサービスの開業を決めたら、最初にコンセプトやサービス内容を検討しましょう。
コンセプトやサービスが明確である施設はターゲットが具体化するため、集客しやすくなります。
取り組みや内装などもコンセプトやサービスに則って決めると、統一された空間となるでしょう。
「畑を所有して、利用者に畑仕事を通じてリハビリをしてもらう」「温泉施設を備えていて、介助してもらいながら入浴ができる」などのユニークなサービスを取り入れているデイサービスもあります。
コンセプトやサービスを考える際には、競合調査を行って近隣に似た施設がないか、確認しておきましょう。似たようなコンセプトの施設が近くにあると、差別化ができずに集客がうまくいかない場合もあります。
デイサービスのコンセプト例について詳しくはこちら↓
デイサービスのコンセプト例│人気施設の特徴や面白い取り組みについて紹介
2.法人設立
デイサービスを設立するには「株式会社」「NPO法人」「一般社団法人」などの法人格の取得が必須です。
法人格を取得しなければ法的にデイサービスとして認められず、介護報酬が受けられないといった問題が発生します。
法人格の種類によって、法人設立の費用や必要な人員が異なります。事業内容に合わせて取得する法人格を検討し、法務局で手続きましょう。
デイサービスの開業資金について詳しくはこちら↓
デイサービスの開業に必要な資金は?初期費用と内訳・調達方法などを解説
3.事業計画書の作成
事業計画書には、デイサービスの事業方針や競合となる近隣施設の情報、利用者数・収支の見通しなどを記載します。関係者へ事業の内容や将来像を伝えるための書類です。
事業計画書の作成は、法律で定められているわけではありません。しかし、金融機関からの融資や行政機関からの助成金・補助金を申請する際には提出が必要です。
融資や助成金・補助金は、事業計画書などをもとにして支給するかどうか決められます。
4.開業資金の準備
デイサービスの開業資金をどのようにして調達するか検討しましょう。
デイサービスの開業には、総額1,500万円~3,000万円かかるといわれています。
開業資金をすべて自己資金で準備することは難しいでしょう。足りない分は金融機関などからの融資で補わなくてはなりません。
事業を開業する際は3割程度を自己資金で準備すると、金融機関からの融資を受けやすくなるといわれています。
デイサービス開業の資金調達方法について詳しくはこちら↓
デイサービスの開業に必要な資金は?初期費用と内訳・調達方法などを解説
5.物件取得・リフォーム
デイサービスの物件を取得し、必要に応じてリフォームを実施しましょう。
デイサービスを開業するには、利用者の予定人数に対する面積や区画などの基準を満たす物件を探さなければなりません。物件があるエリアが「デイサービス開業可能な用途地域かどうか」市区町村の役所で確認することも重要です。
また、開業資金をもとに賃料の計算をしたり、最初に決めたコンセプトを実現できるか検討したりして、立地や物件を選びましょう。
介護施設や保育所などが入っていた居抜き物件を取得すると、リフォームの費用が節約できる場合があります。
設備の老朽化により、使えない場合もあるため、内見の際に確認しておきましょう。
6.オープニングスタッフの確保
デイサービスの人員基準に則って、オープニングスタッフを集めなければなりません。
ハローワークや求人サイトに、求人情報を掲載すると従業員の募集が可能です。
また、自施設の求人サイトを作成すると、人材を集めやすくなります。
求人票だけでは伝わらないデイサービスの魅力を伝えて、求職者が応募しやすい状況をつくりましょう。
介護施設の採用サイトのつくり方はこちら↓
介護施設の効果的な採用サイトについて。作り方などを解説
7.備品などの調達
テーブルやイス・パソコン・テレビなど、デイサービスを運営するうえで必要な備品を調達しましょう。
施設の規模やコンセプトなどによっては備品にかかる金額が大きくなるため、中古品やリースも検討しながら計画的に揃えなければなりません。
消耗品は継続的に支払いが発生することも考慮しましょう。
8.指定申請
デイサービスを開業するには、都道府県や指定都市、中核市、市町村などの地方公共団体からデイサービスの指定を受けなければなりません。
必要書類を準備し、指定を受けたい月の2か月前15日頃までに指定申請の受付窓口に提出しましょう。
指定申請の認定で確認される項目は「法人格を取得している」「人員基準・設備基準・運営基準を満たしている」などです。
地方公共団体によって、申請の手順や添付書類が異なります。開業する地域の地方公共団体に確認して、指定基準を受けるための準備を行いましょう。
デイサービス開業で役立つ助成金・補助金

- 事業再構築補助金
- 創業助成事業(東京)
- 若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京)
- キャリアアップ助成金
- 両立支援等助成金
- 人材確保等支援助成金
- トライアル雇用助成金
- 働き方改革推進支援助成金
- IT導入補助金
- 次世代介護機器導入促進支援事業
デイサービスを開業するにあたって役立つ助成金や補助金の例を上記にあげました。
助成金や補助金ごとに必要な書類や手続きの方法が異なるため、調べて漏れのないように提出しましょう。
デイサービス立ち上げで使える助成金や補助金の詳細はこちら↓
デイサービス立ち上げ時に使える助成金・補助金一覧!開業後に使える制度や注意点なども
デイサービスのホームページ開設はらっくうぇぶへ

デイサービスを開業するにあたって、ホームページの開設は必須です。
今は高齢者でもスマホを持つ時代であり、デイサービスを探している方は、基本的にホームページを見て来所します。
集客につながるホームページを作成するには、施設の強みや特徴を伝えるデザインや設計にしなければなりません。
WEBサイト制作サービス「らっくうぇぶ」では、介護施設の魅力を伝えるホームページの作成が可能です。
また、WEBに関する業務だけではなく、他の施設との差別化やブランディングなど、これから開業するデイサービスをサポートする施策をご提案できます。
「らっくうぇぶ」は、月々3,800円 (税込4,180円 )で高品質なホームページが持てる月額制のサービスであるため、開業で資金をあまりかけたくない方にも最適です。
デイサービスのホームページ制作費用に関してはこちら↓
デイサービスのホームページ制作はいくらかかる?高齢者に見やすいおしゃれなサイトが必要?
デイサービスの開業準備は漏れのないように進めよう
デイサービスは、法律や条例で定められた「人員基準」「設備基準」「運営基準」を満たした状態ではじめて開業できます。
開業には「法人格の取得」「開業資金の準備」「指定申請」などの多くの準備が必要です。ひとつひとつ確認しながら漏れなく手配し、スムーズな進行に努めましょう。
また、利用者を獲得するために、必ず開業前にホームページを作成しておいてください。
「らっくうぇぶ」は、介護業界に特化したWEBサイト制作サービスを提供しているプロフェッショナル集団です。複数店舗のデイサービス運営実績を活かし、業界特有の事情を考慮した質の高いホームページを作成します。
気になった方は、ぜひ以下のリンクより「らっくうぇぶ」の詳細をご確認ください。

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