デイサービス経営者の年収は?事業利益が伸びない施設の特徴や利益を最大化するための戦略

「デイサービスを開業すると、どれくらいの収入がもらえるのだろう…」
「デイサービス経営者の平均年収が知りたい」
という方に向けて、デイサービス開業後の年収について解説します。
利益が伸びない施設の共通点や年収を高めるための戦略なども触れました。
デイサービス経営者の年収

一般的なデイサービス経営者の年収を紹介します。デイサービス開業後の年収の参考にしてください。
年収相場
デイサービス経営者の年収は500万~800万円が最も多い層といわれていますが、事業規模や事業所の財務状況などによって大きく変わります。
小規模デイサービスの単一店舗を運営する場合は、350万~500万円に収まることが多いでしょう。
また、稼働率を安定的に高めたり、多店舗展開に成功したりなどしている事業者は、年収1,000万円以上を実現しているケースもあります。
低利益カバーで低収入になる場合もある
デイサービスの利益が少ない場合はそれをカバーする必要があるため、経営者の収入が低くなることがあります。
事業継続のためには、まず運転資金を確保しなければなりません。また、従業員への支払いなどは法的にも契約的にも役員報酬より優先されるべき事項です。
低利益を補てんするため、役員報酬を少なくしなければならないケースもあります。
事業利益が伸びないデイサービスの特徴

- 加算取得が不適切
- 業務効率化への投資ができていない
- 稼働率が低い
上記の3点は事業利益が伸びないデイサービスによく見られる特徴です。それぞれ詳しくみていきましょう。
加算取得が不適切
デイサービスの収益を最大化するためには、介護報酬加算の戦略とバランスが重要です。
利益が出る加算はしっかり取得するべきですが、コストに見合わない加算に手を出すと赤字になる可能性もあります。
また、加算の取りこぼしが大きな機会損失につながることもあるため、体制が整っている加算はもれなく取得するべきでしょう。
加算取得のために必要な人件費や設備費などが、加算で得られる収入を上回る場合は利益を圧迫してしまいます。
差別化の視点を交えながら費用対効果を考えた戦略的な加算取得が必要です。
業務効率化への投資ができていない
業務を効率化した環境が整っていないと、最大のコストである人件費が増大したり、売上向上のチャンスを逃したりするでしょう。
たとえば、介護記録・情報共有・介護報酬の請求作業などを紙やアナログな方法で行っていると、従業員の残業時間増加につながり利益を削ることになります。
事務作業に忙殺されると、営業やマーケティングに割く時間もなくなり、売上向上の機会を逃すこともあるでしょう。従業員が疲弊してサービスの質が低下すれば、売上減少にもなりかねません。
ICTやアウトソーシングなどを活用して業務を効率化し、コア業務に集中できる環境を整えることは利益の向上につながります。
人材が定着しない
人材の定着がうまくいかないデイサービスでは、離職に伴う採用や教育のコストが増加し、利益を圧迫しやすくなります。
人材が不足すると既存スタッフの負担が増え、サービスの低下やさらなる離職を招く点も問題です。
また、職員が短期間で入れ替わる施設は利用者との信頼関係が築きにくく、満足度の低下につながりやすくなります。
コスト増加や稼働率・サービスの質低下、収益の減少などが同時に進む悪循環に陥るでしょう。
稼働率が低い
稼働率が低いデイサービスは、利益が伸びにくく赤字になる可能性があります。
デイサービスは介護保険法で定められた基準を満たすための人員が配置されており、利用者が少なく稼働率が低い状態でもその人件費は発生します。
損益分岐点を上回る安定した稼働率を維持できなければ、継続的に利益を出すことは困難でしょう。
年収を最大化するデイサービスの経営戦略

- 介護報酬加算の最大化
- 集客・業務効率化への投資
- 職場環境の整備・育成とキャリアパスの明確化
デイサービス経営者の年収を最大化する経営戦略は主に上記3点です。それぞれ詳しくみていきましょう。
介護報酬加算の最大化
デイサービスの収益を高めるため、必要に応じて介護報酬加算を取得し、継続的な収入源として活用しましょう。
収益性の高い加算を厳選し、必要な人員・研修・設備など負担を考慮したうえで計画的に導入を進めると、無理のない範囲で利益を伸ばす運営ができます。
費用対効果を考えず手あたり次第に加算を取得しようとすると、かえってコストが増えて利益を圧迫するかもしれません。
施設の安定した運営には、加算の内容や要件を正しく理解して、適切な加算算定の取得が必要です。
効率的に加算を算定できる体制を整えて、経営者の年収アップにつなげましょう。
集客・業務効率化への投資
デイサービスの収益を最大化するため、集客や業務効率化への投資をして、稼働率アップを図りましょう。
ホームページやチラシでの広告や、ケアマネジャーへの営業など複数の集客方法を導入すると、利用者獲得につながりやすくなります。
また、記録業務や事務作業を効率化し、スタッフがサービス提供に集中できる環境の整備も重要です。ICT導入により利用者の情報をクラウド上で共有できるようになると、手間やミスが減り生産性が向上して、利益率の改善が期待できます。
集客と業務効率化への投資を進めることで、稼働率の向上とコスト削減が進み、経営者の年収アップに直結します。
職場環境の整備・育成とキャリアパスの明確化
スタッフが安心して働き続けられる職場環境の整備は、デイサービスの安定運営に不可欠です。
人材が定着すると採用や教育へのコストが削減されるだけでなく、サービスの質向上にもつながります。
また、研修制度の充実やスキルアップの機会を用意し、スタッフが成長を実感できる環境も必要です。キャリアパスが明確になり、職員のモチベーションが高まって離職防止に役立ちます。
さらに、定期的にスタッフの役割分担を見直して業務を標準化すると、スタッフの負担軽減につながります。
デイサービスのホームページはらっくうぇぶへ

強みや特徴を分かりやすく伝えるホームページを作成できると、デイサービスを探している人や地域のケアマネジャーに施設の魅力を伝えられます。
ホームページを使ってターゲットやケアマネジャーに施設の強みや特徴を伝えられると、利用者を獲得するのに大変効果的です。
集客の安定は、稼働率の向上や加算取得による収益アップにもつながります。
「らっくうぇぶ」は、介護施設専門のホームページ作成代行です。ご依頼いただければ、デイサービスの強みや特徴を的確に伝えるホームページを作成します。
求職者は応募前にホームページで職場環境を確認することが多いため、魅力を適切に伝える採用ページを設置すれば採用活動にも大きく貢献するでしょう。
デイサービス経営者の年収は経営戦略が肝
デイサービス経営者の年収を伸ばすには、施設の収益の増加が不可欠です。
事業利益を最大化するには、介護報酬加算の厳選・集客や業務効率化への投資・スタッフが長く働ける職場環境づくりが重要です。
また、ホームページなどの集客基盤を早めに整えると、開業後の稼働率向上や収益アップにつながります。
「らっくうぇぶ」は、介護業界に特化したホームページ作成代行です。複数店舗のデイサービス運営実績を活かし、業界特有の事情を考慮した質の高いホームページを作成します。
気になった方は、ぜひ以下のリンクより「らっくうぇぶ」の詳細をご確認ください。
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