介護情報基盤ポータルとは?介護施設が使う際の初期設定方法や注意点などを解説

「介護情報基盤ポータルって何?」
「介護情報基盤ポータルに登録すれば、すぐに介護WEBサービスを使えるようになる?」
などの疑問がある介護施設の運営者に向けて、介護情報基盤ポータルの役割や利用登録の流れ、登録後に介護保険資格確認等WEBサービス(介護WEBサービス)を使い始めるまでの準備について解説します。
介護情報基盤ポータルは、介護情報基盤を利用する事業所の窓口です。ポータルサイトへの利用登録だけですべての準備が完了するわけではなく、端末やカードリーダーなどの環境整備、介護WEBサービスの設定などが必要になります。
介護情報基盤ポータルとは?

介護情報基盤ポータルは、介護情報基盤を利用する事業所が、各種手続きや申請を行うためのポータルサイトです。介護情報基盤の仕組みや、介護情報基盤ポータルが設けられている目的などを確認しましょう。
介護情報基盤について
- 介護保険証等情報
- 要介護認定情報
- 住宅改修費利用等情報
- ケアプラン情報
- LIFE情報 など
介護情報基盤は、利用者本人・自治体・介護事業所・医療機関などが、上記のような情報をそれぞれの立場に応じてオンライン上で閲覧・共有する仕組みです。
情報をデータ化して介護情報基盤にまとめおき、各所に問い合わせたり手続きしたりせずに必要な情報を得られるようにすることで、介護業界の業務負担軽減やサービスの質向上などにつなげる目的があります。
介護情報基盤は2026年4月1日以降、準備が整った市町村から順次活用が始まりました。介護事業所による介護情報基盤の利用は、現段階で任意とされていますが、厚生労働省は2028年4月1日までに全市町村で活用開始を目指す方針を固めています。
介護情報基盤について詳しくはこちら↓
「介護情報基盤」とは?助成金やケアプランデータ連携システム、ポータルの活用法を解説
介護情報基盤ポータルの目的
介護情報基盤ポータルは介護情報基盤の利用開始に必要な各種手続きを行うための公式ポータルサイトで、介護情報基盤に関する情報の確認や問い合わせなども一か所で完結できるように整備されています。
助成金申請など導入後のサポートにも対応した一元化された仕組みであるため、介護情報基盤の円滑な活用促進が期待されています。
介護情報基盤ポータルでできること

- 事業所の利用申請・登録
- アカウントの発行・管理
- 各種申請・問い合わせ
- お知らせの閲覧
上記は介護情報基盤ポータルでできるメイン機能です。各機能について詳しく解説いたします。
事業所の利用申請・登録
介護情報基盤ポータルでは、介護WEBサービスの利用に向けた事業所の各種手続きを行えます。介護WEBサービスとは、介護事業所が介護情報などをオンライン上で閲覧するためのサービスです。
たとえば、介護WEBサービスの利用に必要なマイナ資格確認アプリのアカウント利用申請は、介護情報基盤ポータルから手続きします。マイナ資格確認アプリは、利用者のマイナンバーカードを読み取って本人確認する際に必要です。
アカウントの発行・管理
介護WEBサービスで情報を閲覧するためのアカウント発行や管理は、介護情報基盤ポータルから作業できます。
介護WEBサービスのアカウントには、事業所ユーザ・管理者ユーザ・一般ユーザの3種類があり、それぞれ役割や権限が異なります。事業所ユーザは介護WEBサービスに初めてアクセスする際に必要な初期認証で、事業所ユーザ認証後に管理者ユーザや一般ユーザの作成・権限管理が可能です。
管理者ユーザは介護事業所の管理者向けで、一般ユーザのアカウント管理や利用者の介護情報・資格確認、マイナ資格確認アプリ情報の登録ができます。一方、一般ユーザは現場職員向けで、利用者の介護情報・資格確認を行うためのアカウントです。
また、介護情報基盤に登録された利用者の介護情報を閲覧するには、利用者本人の同意を得る必要があります。介護WEBサービスでは、利用者の同意情報の更新や取り消しに対応可能です。
各種申請・問い合わせ
介護情報基盤ポータルでは、助成金をはじめとした各種申請を行えます。2026年度の助成金では、カードリーダーの購入費や介護情報基盤との接続サポートなどにかかる経費、医療機関が主治医意見書の電子的送信機能を追加するための経費などが対象です。
また、介護情報基盤の利用方法などで不明点がある場合は、介護情報基盤ポータルの問い合わせ窓口から相談できます。
お知らせの閲覧
介護情報基盤ポータルでは、介護情報基盤や関連サービスに関する最新情報を確認可能です。たとえば、市町村ごとの介護情報基盤の利用開始時期や助成金の申請受付時期などの情報が掲載されています。
また、介護事業所向けの資料公開や運用に関する案内なども告知されるため、必要な最新情報を常に把握でき、対応の遅れなどを防げるでしょう。
介護情報基盤ポータル利用登録の流れ

- 初回利用登録
- 電子請求受付システムのID・パスワード入力
- セキュリティコードの入力
- ワンタイムパスワード認証
- 新規ユーザー登録情報の入力・確認
- ログイン
介護情報基盤ポータルの利用登録は、上記6つの手順で進めましょう。
参考:「介護情報基盤ポータル」初回利用登録マニュアル|公益社団法人国民健康保険中央会
1.初回利用登録
介護情報基盤ポータルを利用して助成金申請やアカウント管理を行うには、まず事業所ごとに「初回利用登録」を済ませましょう。
介護情報基盤ポータルのトップページにアクセスし「ログイン」から「初回利用登録をする」を選択します。初回利用登録は1事業所につき1回のみ行う手続きです。
2.電子請求受付システムのID・パスワード入力
介護情報基盤ポータルの初回利用登録では、国保連の電子請求受付システムで現在使用しているユーザIDとログインパスワードを入力します。
ユーザIDが分からない場合は登録済みのセキュリティ用メールアドレスを使用して確認し、ログインパスワードを紛失した場合は再発行してから入力しましょう。電子請求受付システム画面にある「パスワード等を紛失した方はこちら」から、確認・変更ができます。
参考:セットアップ手順書 電子請求受付システムユーザID・パスワード編|公益社団法人国民健康保険中央会
3.セキュリティコードの入力
電子請求受付システムでセキュリティコードを設定している場合は、登録済みのコードを入力します。介護情報基盤ポータル用に新しく発行されるものではありません。
セキュリティコードを設定していない場合は入力画面が表示されないため、そのまま次の手順へ進みます。
4.ワンタイムパスワード認証
電子請求受付システムに登録しているセキュリティ用メールアドレスへ、ワンタイムパスワードが送信されます。メールに記載されたパスワードを介護情報基盤ポータルの画面に入力し、認証を進めましょう。
セキュリティ用メールアドレスを登録していない場合は、先に電子請求受付システムで登録しなければ本手順を完了できません。
5.新規ユーザー登録情報の入力・確認
ワンタイムパスワード認証後は、メールアドレス・氏名・電話番号などの新規ユーザ登録情報を入力します。入力内容を確認し、問題がなければ登録を完了しましょう。
登録する情報は、事業所で介護情報基盤ポータルの運用を取りまとめる責任者の情報が適任です。必ず、事業所の管理者など運用責任を持つ担当者が登録しましょう。
登録完了後は、初期パスワードが記載されたメールが届きます。
6.ログイン
登録したメールアドレス(ID)と、新規ユーザ登録後に届いたメールに記載された初期パスワードを入力して介護情報基盤ポータルへログインします。その後、メールアドレスに届くワンタイムパスワードを入力して認証しましょう。
認証後は、初期パスワードを任意のパスワードへ変更し、介護情報基盤ポータルの利用規約に同意するとマイページへ進めます。
介護情報基盤ポータル登録後に介護WEBサービス利用までの流れ

- 端末・カードリーダー・電子証明書など環境準備
- マイナ資格確認アプリのDL・設定
- 介護WEBサービスへの接続
- 介護WEBサービスのアカウント登録・事前設定
- 現場でサービス開始
市町村で介護情報基盤の利用が開始されている場合、介護情報基盤ポータル登録後、上記の手順で介護WEBサービスを利用できます。それぞれの手順を詳しくみていきましょう。
参考:「介護情報基盤」初めてご利用される方への導入準備作業手引き|公益社団法人国民健康保険中央会
1.端末・電子証明書・カードリーダーなど環境準備
介護WEBサービスを利用するために、インターネットへ接続できるパソコンやスマートフォン・タブレットなどの端末を準備します。利用する端末には、電子証明書などをインストールしなければなりません。
また、利用者のマイナンバーカードを読み取るカードリーダーも用意します。ただし、マイナンバーカードを読み取れるスマートフォンを使用する場合は、カードリーダーは必要ありません。
2.マイナ資格確認アプリのDL・設定
マイナンバーカードを読み取る端末に、マイナ資格確認アプリをダウンロードします。
次に、介護情報基盤ポータルのマイページで「各種申請」から「マイナ資格確認アプリ利用申請」へ進み、申請者情報や利用する端末数などを入力して申請を進めましょう。
申請後は、介護情報基盤ポータルのマイページの「マイナ資格確認アプリアカウント一覧」にアクセスし、ID・パスワード・アクティベーションコードなどを確認します。マイナ資格確認アプリを起動して必要な情報を入力し、4桁のパスコードを設定するとマイナ資格確認アプリの初期設定が完了です。なお、機関コードは一律で「8888888888」を入力します。
参考:マイナ資格確認アプリ利用申請手順書|公益社団法人国民健康保険中央会
3.介護WEBサービスへの接続
- 端末のデスクトップで右クリックし、「新規作成」>「ショートカット」の順にクリック
- 介護WEBサービスのURL(https://ltcip.jp/prd/)を入力し、デスクトップにショートカットを作成
- ショートカットをダブルクリックする
介護WEBサービスへの接続は、上記の手順で進めましょう。ショートカットをダブルクリックすると、介護WEBサービスが表示されます。
参考:セットアップ手順書介護保険資格確認等WEBサービス編|公益社団法人国民健康保険中央会
4.介護WEBサービスのアカウント登録・事前設定
| 手順 | 設定内容 |
|---|---|
| 1. 事業所ユーザでログイン |
|
| 2. 管理者ユーザを登録 |
|
| 3. 管理者ユーザでログイン・初期設定 |
|
| 4. 一般ユーザを登録 |
|
| 5. マイナ資格確認アプリと介護WEBサービスの連携設定 |
|
介護WEBサービスのアカウント登録・事前設定は、上記の手順で進めます。
5.現場でサービス開始
事前設定が完了したら、介護WEBサービスで利用者を登録し、本人確認を行います。「マイナ資格確認アプリでマイナンバーカードを読み取る」「介護保険被保険者証の情報をもとに進める」のどちらかの方法で本人確認が可能です。
本人確認後は、介護WEBサービス上で介護保険証等情報・要介護認定情報・LIFE情報など、利用者に関する介護情報を閲覧できます。
介護情報基盤ポータル利用の注意点

- 助成金は後から支払われる
- 介護情報基盤ポータルの利用登録だけでは介護WEBサービスが使えない
- 既存の介護ソフトが不要になるわけではない
介護情報基盤ポータルを利用する際には、上記3点に注意しましょう。
助成金は後から支払われる
「令和8年度における介護情報基盤の活用のための介護事業所等への支援」では、カードリーダーの購入費用や介護情報基盤との接続サポート費用などが助成されます。
申請内容や書類の確認、交付額の決定を経て、助成金は申請時に登録した口座へ申請月の数か月後に振り込まれる仕組みです。したがって、助成対象となる製品やサポートでも、一時的に介護事業所側で負担する必要があります。
介護情報基盤ポータルの利用登録だけでは介護WEBサービスが使えない
介護情報基盤ポータルへの利用登録だけでは、介護WEBサービスを利用できません。登録後に、電子証明書の設定やマイナ資格確認アプリの準備、介護WEBサービス側のアカウント登録・事前設定などを行うと利用可能になります。
既存の介護ソフトが不要になるわけではない
介護情報基盤や介護WEBサービスを利用しても、既存の介護ソフトがすべて不要になるわけではありません。
介護WEBサービスは、介護保険証等情報や要介護認定情報、LIFE情報などを閲覧・共有するための仕組みです。介護記録や請求、ケアプラン作成などでは、引き続き介護ソフトが必要になるでしょう。
介護情報基盤は既存の介護ソフトと連携して活用する仕組みも整備されており、それぞれの役割に応じた使い分けが求められます。
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介護情報基盤は、利用者情報の共有を電子化し、連携を迅速化する仕組みです。さらに、ホームページの更新や運用をらっくうぇぶへ任せることでWEB業務の負担も減り、利用者対応やケアなどのコア業務に時間を充てやすくなるでしょう。
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介護情報基盤ポータルの利用方法を理解して導入を進めよう
介護情報基盤ポータルは、介護情報基盤に関する情報確認や各種申請などを行う管理窓口です。介護WEBサービスを利用するには、介護情報基盤ポータルへの利用登録に加えて、端末や電子証明書の準備・マイナ資格確認アプリの設定・介護WEBサービス側のアカウント登録なども進める必要があります。
また、介護情報基盤を利用しても既存の介護ソフトがすべて不要になるわけではありません。介護記録や請求、ケアプラン作成などでは、引き続き介護ソフトを使用しましょう。
介護情報基盤の活用とあわせてWEB業務の効率化も進めたい場合は、介護・福祉業界に特化したホームページ制作サービス「らっくうぇぶ」をぜひご活用ください。
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